主なルール
- 「です・ます」調でなく「だ・である」調を使う。
- 文末に体言止め(名詞止め)を使わない。
- 話し言葉やくだけすぎた表現を使わない。
- その他論文特有の表現があればそれを使う。
ふだん使っている文章表現と論文で使われる文章表現の例
ふだん使っている文章表現(誤) | 論文で使われる文章表現(正) |
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2000年度の貸出冊数を示したのが表3です。 | 2000年度の貸出冊数を示したのが表3である。 |
書架整理の大切さがわかります。 | 書架整理の大切さがわかる。 |
書架が乱れるのは本が小さいからだと思う。 | 書架が乱れるのは本が小さいからだと考えられる。 |
図書館の対応は臨機応変。 | 図書館の対応は臨機応変である。 |
仕事は蔵書点検をすること。 | 仕事は蔵書点検をすることである。 |
山田先生は利用者が増加したとおっしゃった。 | 山田は利用者が増加したと述べた。 |
大学図書館で観察調査をさせていただいた。 | 大学図書館で観察調査を実施した。 |
ふだん使っている語の表現(誤) | 論文で使われる語の表現(正) |
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みてみる | 取り上げる,検討する |
どうなのだろうか | どのようになっているのだろうか |
どんどん | 急速に |
ぺらぺら | 流暢に,よどみなく |
ごちゃごちゃになる | 混乱する |
すごく | 大変,非常に |
たぶん | おそらく |
ちょっと | 少し,若干 |
こんな | このような |
~とかがある | ~などがある |
でも | しかし |
あと | なお,ただし |
なので | それゆえ,ゆえに,したがって |
どんな | のような |
それで | それゆえ,ゆえに,したがって |
この論文(章,節,項)では | 本論文(本章,次章,前章)では |
書く,言う | 述べる,論述する |
今まで言ったとおり | 前述したとおり,上述したとおり |
私は | 筆者は |
思う | 考える |
参考文献:浜田麻里ほか.大学生と留学生のための論文ワークブック.東京,くろしお出版,1997,p.2-8.